新生FFXIV レガシーワールドの移転先選択について



新生FFXIV レガシーワールドの移転先選択について

 

皆さんこんにちは、新生FFXIVプロデューサ兼ディレクタの吉田です。

かねてより旧FFXIVプレイヤーの皆さんにお伝えしてきた通り、今回、新生FFXIVサービス開始にあたり、
グローバル運営品質向上のため、これまで日本のみのデータセンター運営だったものを日本だけでなく、
北米/欧州向けのデータセンターを併設させて頂くことになりました。

このデータセンターのグローバル化により、旧FFXIV10ワールドの分配を行い、旧FFXIVプレイヤーの皆さんには、
ワールドの再選択をお願いさせていただいている状況です。
基本的に旧FFXIVすべてのプレイヤーに等しくワールド再選択をさせていただくことにしましたが、
今回の再選択方法の意図について、疑問の声や誤解も一部寄せられているため、吉田からご説明させていただきます。

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■複数のデータセンターへの対応■

まず、なぜ今回データセンターを二つに分けたのか、その根本から説明させていただきます。
面倒な方はこの項目の最後の7行を読んでいただければ幸いです
FFXIVは日/英/仏/独の4言語対応であり、ワールドワイドにサービスを提供させていただいていますが、
旧FFXIVでは皆さんのプレイデータの保存や、ゲームサーバの運用は日本でのみ行ってきました。

しかし、全世界のネットワークマップを俯瞰して見たとき、日本という場所は、極東に位置するかなり末端に当たり、
世界各国からアクセスする場合、データは超長距離を移動することになってしまいます。
世界中を走るネットワーク網は、それぞれ異なる通信業者の通信網をつなぎ合わせて成立しており、
単純に距離が遠ければ、その分だけ経由する通信業者の数も増え、結果的に通信業者の方針によって、
データは最短距離を走らないケースが多々あります(隣り合う通信業者同士仲が悪いとかもあるのです……)。

この通信業者間をデータが移動する際に、データの一部欠損があったり、遅延が発生することこそ、
パケットロス(通信遅延)の主な原因となります。また、単純に距離が遠ければ、プレイヤーの皆さんのマシンから、
FFXIVサーバへデータが到達する時間が長くなり、かつ、サーバから皆さんへのマシンへ結果を戻す際にも、
同じだけの時間がかかってしまいます(しかも行きと帰りでルートが違ったりもします)。

単純に言えばプレイヤーの居住地とデータセンターの距離は、近ければ近いほど高速で、快適に遊べる、ということです。

旧FFXIVにも新生FFXIVにも「蛮神イフリート討伐戦」というバトルコンテンツがあります。
このイフリートは「エラプション」という場所指定の強力な技を使ってプレイヤーを窮地に追い込みますが、
エラプションは事前にグラフィックス表現により「どの場所に攻撃が発生するか」が見えるように設計されています。
つまり「見てから避ける」ことが可能なわけです。それがこのコンテンツの面白いところでもあります。
ところが、通信距離が長い場合この「見てから避ける」が通用しなくなってしまうケースが存在します。
つまりプレイヤーの画面では避けているのに、サーバ上の処理ではすでに「当ってしまっている」というケースです。
開発チームは「想定通信速度」を決めてバトルコンテンツを作成していますが、日本と北米/欧州では、
あまりにもネットワーク通信の距離差が激しすぎ、コンテンツ側だけではカバーできないのが当時の状況でした。

幸いにもイフリート以降のエンドコンテンツは、旧FFXIVプレイヤーの皆さんに楽しんで頂け、
新生でもこうしたコンテンツを作成していくにあたり、やはりこの「通信格差」を無くさない限り、
世界中のお客様に、等しく高品質なサービスを提供できないと判断しました。
そもそも住んでいる地域で有利/不利の極端に出てしまうゲームをプレイしたい、続けたいとは思わないと考えたのです。
これが弊社初のチャレンジではありますが、日本以外にもデータセンターを設置し、
等しくグローバルサービスを提供させていただこうと決断した大きな理由となります。
今後も新生FFXIVのサービス提供地域が増えた場合、データセンターはさらに増える可能性もあります。

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■旧FFXIV10ワールドのデータセンター振り分け■

LEGACYと設定した旧FFXIVの10個のワールドは、今回のご報告にあるとおり、
日本(JP)と北米/欧州(NA/EU)の二つのデータセンターに振り分けをさせていただきました。

この振り分けはそれぞれのワールドに属するすべてのアクティブアカウント/休眠アカウントをそれぞれ計測し、
みなさんがどの地域からプレイされているか、その人数比率はどのくらいかをきっちりカウントして決めています。
JPに属することになったLEGACYワールドは、単純に日本人プレイヤーの比率が非常に高かったということです。
逆にNA/EU側に属することになったLEGACYワールドは、西海岸、東海岸、イギリス、フランス、ドイツの方々が
多いワールドということになります。

その上で、以下のポイントに気をつけて振り分け数を決めています。

1.同時接続者数5000を上限に1ワールドを構成する

新生FFXIVの1ワールド同時接続者数(キャラ数ではないのでお間違えなく)は5000を上限に
処理計算をおこなっています。新生FFXIVはコンテンツファインダーの実装により、複数のワールドから
プレイヤーをマッチングし、快適にパーティコンテンツをお楽しみいただく予定ですが、
それはあくまでもインスタンス化されたコンテンツでのお話です。

やはりフィールド上をすれ違うプレイヤー数、同ワールド内でのコミュニティ、フリーカンパニーメンバーの数、
MMOとしての要素を考えると、できるだけ1ワールドには沢山のプレイヤーが存在することが望ましいです。
ですので今回ワールドを振り分ける際には、集計したそれぞれのリージョンのプレイヤー数が、
集まっていただきやすいであろう適正数に振り分けた結果となっています。
ギチギチに詰め込むのではなく、それぞれのワールドにはちゃんとゲタを履かせてありますので、
その点についても、単純計算はしていませんのでご安心ください。

2.復帰プレイヤーの予測

次にシミュレーションしたのが旧FFXIVのプレイを中断されており、新生のタイミングで、
「FFXIVに復帰してくださる可能性のあるお客様」の数になります。
すべてのキャラクターの最終セーブ時間とそのキャラクターの各クラスレベルを調査させていただき、
「Lv50キャラ所持ナシ」「1クラスLv50」「1クラスLv30以下」「全クラスLv50」など、様々な分類をし、
恐らく「1クラスのみLv30以下」などの方は、復帰されるにしても復帰先に新規ワールドを選ぶ確率が、
かなり高いだろうなど、多くの予測を立てました。
そこでLEGACYワールドへの復帰キャラ見積もりをした上で、その数値を加えても1ワールドの同接数が、
上限を超えてしまわないかどうかなど、細かくシミュレーションを行いました。
(ちなみに140万キャラクター以上あります。ニコニコ超会議2で14万と発言していますが桁間違いでした)

3.ワールド統合ではなくワールド分離であること

旧FFXIVでは一度ワールドの統合をさせて頂いた経緯があります。
その際には併合先のワールドと吸収されるワールドの相互関係を作り、他に移動先選択の意思のある方のみ、
移動をしていただくというフローで統合を行いました。
ですが今回の場合、1つのインターナショナルワールド(全言語のプレイヤーがいる状態)を
二つに分離することから、前回と同じ手法を取ることができません。
よってJPとNA/EUの2分はどうしても避けられないという前提に立つ必要がありました。
JPとNA/EUのいずれにもミラーワールドを設置するという案も検討しましたが、
前述したようにワールド内の同接人口が少なくなってしまうことや、更なる再統合の可能性発生、
物理的距離の遠いデータセンター同士、効率よくサーバハードウェアが運用できないなど、
リスクが高すぎ、皆さんにも負担を強いることになるため、取りやめとしました。

4.各地域からのデータ通信速度計測とプレイ地域

今回データセンターをJPとNA/EUに分離し、特にNA/EUのデータセンター設置場所については、
世界中の多くの場所からデータ速度をテストして、慎重に決めさせていただいています。
特にEU圏はEUとひとつに括るのが失礼なくらい、多くの国が存在します。
イギリス、フランス、ドイツだけでもインフラ事情は異なりますので、各地域からデータセンターへの速度を計測し、
十分なサービスが提供できる保障の上に、データセンターを建設しています。
ですのでどうぞEU地域の皆さんは、ご安心いただければと思います。

また、公表こそしていませんが、FFXIVは4言語対応といいつつ、実に多くの国からプレイして頂いています。
スペイン語圏、ポルトガル語圏、カナダ、オーストラリア、シンガポール、インド、アラブ諸国……
こうしたプレイヤーの皆さんも、今回のデータセンター設置によってプレイの選択肢が広がります。

こうした国の皆さんも今回のデータセンターへの振り分け時に、しっかり考慮させていただきました。
また、多くの国の皆さんが、今回のワールド移動でプレイの快適なデータセンターを選べることも、
とても重要な1要因と考えました。

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■積極的なアナウンスと検討時間の準備■

既にモルボルからの投稿にもありますように、βテストフェーズ3から旧FFXIVアカウントをお持ちの方すべてが、
新生FFXIVのβテストにご参加いただけるようになります。
また同時に、そのアナウンスと今回のワールド選択について、しっかり個別メールにて全通知させていただきます。
LEGACYワールドがオープンとなり、旧FFXIVのキャラクターをプレイした場合、
みなさんは、ちょっとした特別なオープニングと共に最終セーブ状態からFFXIVが再開されます。
LSはそのまま、フレンドリストも未承認でそのまま、コミュニケーションがとって頂けるよう配慮させていただきました。

また、どのリージョンのプレイヤーも、新規キャラクターをそれぞれのデータセンターのワールドに作成して頂ければ、
JPのデータセンターとNA/EUのデータセンターの体感通信速度差をβテストフェーズ3中にお試し頂けることになります。

もちろん、移動を余儀なくされるプレイヤーの皆さんには、多大なストレスをおかけしていることを認識しており、
心より申し訳なく思っています。その分だけ、それぞれのコミュニティ内で、移動先の検討をしていただけるよう、
できるだけアナウンスや告知などで、このワールド選択をお知らせさせていただき、
βテストフェーズ3中のインゲームやThe Lodestone上で、協議していただける環境づくりはするつもりです。

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■最後に■

今回のワールド移動先選択に当たり、ご不満や疑問点はおありと思います。
ですが、今回の方法は持てるデータのすべてを使ったシミュレーション、協議時間、施策、アナウンスなど、
じっくり時間をかけて精査してきた結果です。

このNA/EUデータセンター設置は弊社にとっても、非常に大きなチャレンジです。
ですがこれにより、世界中でひとりでも多くの方に新生FFXIVをプレイしていただけるようになれば、
結果的にプレイヤー数が増加し、いただいた収益で更に大規模なアップデートや、迅速なパッチリリースが可能になります。
こうして得た収益は皆さんのプレイにしっかりとフィードバックさせていただきますので、
どうぞ、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

いろいろ考えてくれてるみたいですけど

どうなんでしょうか・・・



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